5回目の秋

2012.10.06

就農して5回目の秋を迎えました。
秋から冬は時間があるので、いろいろと物思いにふけるのにいい時期です。

健康な土の手のひら一握りには、地球上の人類と同じ数の微生物がいるという話。
ドイツ人農学者の本に書かれていたことですが、良い土には植物に良い菌も悪い菌もバランスよく保たれているそうです。
農学と微生物学はかなり密接な関係にあると私も思うのですが、日本ではその研究はまだ始まったばかりだそうです。

人間の都合でその微生物と小動物のバランスを崩して農業してますので、そのダメージを少しでも緩和できるように、メロンの後にエン麦と大豆を播いています。（この大豆は前の年にここで穫れた大豆で、いわゆる虫食いなどで売り物にならないクズ大豆、でもかなりの確率にしっかり発芽します、ちょっとビックリ！）もう寒くなりますので大きくは育ちませんが、土の表面の乾燥防止と腐植の補給などが目的です。

そしてメロンの残渣（茎や葉）はハウスの外に持ち出すのが一般的ですが、これも腐植の補給として微生物のエサと考えて、同じ場所の土に戻しています。（表層で分解するようにしてます）

どれもこれも「観察と実験」です。
今のところすこぶる良好！全てがうまく機能すればメロンでも肥料と農薬が必要なくなる時が来るかもしれませんね。

前々回の記事でメロンは無理があるかもと書きましたが、また解らなくなっちゃいました、、。