自然栽培 vol.2

2015.03.10

3月の初めに発刊された「自然栽培」という本に少し紹介されました。季刊で年4回出版するそうで、これは創刊から2冊目、全国の主な書店には置かれていると思います。栽培法や理論だけでなく、主に個性的な人達の自由で気分の良い生き方を紹介しているライフスタイル本に感じます。

日本の人口が減少しているのに、消費に伴う経済発展が望めないのは当然の事象で、減少分を国外に求めるよりは自ら進んで経済行為をコンパクトに整える人達が多く現れている事がよく解ります。
大きく振られてきた時代の振り子が少し落ち着いてきているのでしょう。

さてウエダオーチャードが紹介されたのは、直売の部分でwebショップの事例で半ページだけです。以前ここのnews記事でもアップしましたが自然栽培は興味があって勉強させてもらってます。
→サイドメニューの「勉強week」と「発根」

勉強会に参加したのは、この農法でメロンを！ではなく、いかに農薬を少なく、又使わないでメロンが出来るかを探るため。病害虫でボロボロになったメロンを無農薬ですと言うのではなく、あくまでもギフト向きにバリッとした上等なメロンを健全に育てることが前提の考えで参加しました。そこに自然栽培のメロン農家がいた訳ではないのですが、全国から集る若い熱気のある農家や農作物に関わる方々との交流で得るものが多く、いまでも引き続きいい影響をもらってます。そのお付き合いもありちょっと場違いかもしれませんが掲載されました。

ここ数年、農薬0回か1回で健全ないいメロンが穫れているのは、単に農法の勉強ではなく、やはり研修地であった富良野山部地区の凄腕メロン農家さん達のお陰だと感じます。数量より質を重視したギフト向きのメロンを栽培されている方が多く、外観のネットの美しさや美味しさを出すには健全な樹勢管理で収穫まで持っていかないと実現しないことを教わりました。たぶんその気になれば農薬0〜1回で作れる方は何人かいるのではと思います。ウエダオーチャードが特別難しい仕事をしている訳ではないとも言えます。

各農産物の需要も減少傾向で市場価格も軒並み下落傾向のこの頃です。
種やビニール施設の事もありメロンで自然栽培というのは非現実的ですが、有機栽培には向いていると思っています。ほとんど市場には出回ってないと思いますし、有機メロン農家も数える程です。このカテゴリーで栽培する農家が増えても需要はあると思うのですが、、。どうなんでしょう。