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お知らせしたいこと。日々の出来事など。

投入資材

2014.03.31

オーガニックメロンと称せるようになって、今年で5年目になります。
JAS規格に適合して使用出来る資材はそんなに多くなくて、資材選びから使用結果の判断まで少し時間が掛かりましたが、ようやく固定出来そうですので皆さんにもご紹介します。
ちなみに上の資材はメロンハウス5.4m×76.8m=414.7㎡(125坪)1棟分への投入資材です。

育苗用土

毎年これくらいの育苗土がハウス1棟に170株分として入ることになります。
これまでなかなか固定出来なかった資材で5年で4社目です。畑の土や堆肥などで自家製される農家さんもいますが、まだ経験不足は否めないのでプロの製品を選んでます。
今年から四国のカネアという会社の「銀の土」という製品を使っています。とても軽くて構成物が粗めでポットの下まで酸素が届きそうな土です。根の伸びと掴みが旺盛で苗はとても元気。播種箱からポットへの鉢上げ後の活着も早く、また急な温度変化にも強いです。水やりの回数もこれまでより少なくできていて、とても順調です。
肥料成分を添加していない「銀の土」ですがメロンの育苗期間は30日前後と短いので特別問題はないと感じてます。またこれまでの他社製品だと肥料分の品質が悪かったり、撹拌が均一でなかったりなどで、土と接している軸部分が弱って倒れる苗が幾つか出るのですが、いまのところ皆無。
ホームページでコンセプトや製品のことを詳しく紹介されています。→カネアHP

メロンハウス用肥料

北海道十勝芽室町の扶相という肥料メーカーの製品でナチュレフィット5号(N5 P5 K1)で、使用して4年目になります。成分は多い順に魚類加工副産物、米糠油粕、うずら有機(うずらの排泄物及び内蔵器官、廃破卵等)、蒸製骨粉(国内産の豚と鶏)草木灰加里。原料はなるべく道内、国内の物を使用しているそうです。
最初はハウス1棟に4袋撒いていたのですが、メロンの生育具合と害虫の発生数など観察して、現在は2袋で落ち着いています。地温が高くて土壌活性が良い5月植え最後の2棟は、この肥料も無しで実験観察中です。いやな匂いも無く、撒きやすくて、ウチの犬が少し舐めて安心してられるかも、、。
欠乏する必要成分があれば他の製品も補充するつもりですが、ここ3〜4年は成分低めながらも安定しているので、この肥料だけにしています。

融雪剤

融雪促進目的で籾殻燻炭を必要なハウスの中だけに撒いています。同じく扶相より道内の籾殻が原料です。今年は雪融けが早くて初めのハウス2棟の中だけ80ℓをひと袋づつ撒いて終わりそうです。

メロンの残渣

これは収穫後のメロンの残渣をそのままハウスの中央通路に残して、翌春に鋤込んでます。作物残渣は病気の元と考えられていて、ほとんどの農家は持ち出していると思いますが、貴重な腐植補給として活用してます。今年から分解促進に剪断粉砕機械を使う予定。
 

緑肥の種

収穫後にマルチを剥いだら、すぐに表層土の保全と腐植の補給目的でエン麦、ヘアリーベッチや自家大豆の種などを適量撒いて生やしています。そのまま雪の下にして春鋤込みます。

木灰

これは我が家の薪ストーブの焼却灰で、少量だけど最高の加里肥料ではないかと思っています。


 
有機栽培だと厩肥堆肥や自家製ボカシ肥料など使うイメージがあるかもしれませんが、これくらいの投入物でウエダオーチャードのメロンは出来ています。
実質メロンが畑に植えられているのが3ヶ月間だけ、すぐビニールを外して残りの9ヶ月間は生産物もなく、緑肥や雪で畑を休養させているので、肥料に頼らなくても土が痩せる感じは受けません。

メロンは予め収穫個数を決めてますので、必然的に量よりも質に重点を置き易い作物なのです。
そして特別な裏技的技法なんて必要なく、とにかく最初から最後まで健全に育てることが美味しさと美しさのポイントとなります。
メロンはその性質から夏の贈り物に使って頂けて人気があります。安い買い物ではありませんので、選ぶお客様も簡単ではないと思いますが、こんな報告が1つのお役に立てればと思っています。

以前からこのHPをご覧の皆様へはウエダオーチャード創立当初からのイメージはお伝え出来ているとかは思いますが、これからの時代は生産者の想いやこだわり、また特定の栽培法だけが判断材料としては乏しくなるではないか感じています。何事も正確な情報を集めて、ご自身で判断される方が増えるのは間違いないと思うからです。

過去2年の全圃場への投入資材の一覧はこちらに表にしています。→栽培履歴
今年の分は5月頃からアップします。
 

2017.01.04 10年目
2016.08.17 シーズン終了
2016.04.23 パンフレット
2016.03.13 25年
2016.01.04 新たな一年に向けて
2015.08.27 この夏のメロンと
2015.07.30 北かれんの特性
2015.07.15 ゆめてまりの今後
2015.03.22 メロンの苗
2015.03.10 自然栽培 voi.2
2015.02.12 100年計画
2015.01.03 そしてまた一年
2014.12.11 自家製豆乳
2014.12.04 大豆販売開始
2014.11.14 大豆選別機
2014.09.16 大豆な季節
2014.08.17 最後のハウス
2014.08.01 北かれん
2014.07.15 ゆめてまり
2014.05.17 3つの変更点
2014.03.31 投入資材
2014.01.05 新しい一年
2013.08.12 シーズンオフ
2013.08.08 実験ハウス
2013.07.27 方向性
2013.06.08 2013年のメロン
2013.04.30 スイカ販売について
2013.01.28 勉強week
2013.01.02 Happy Melondy
2012.11.25 補強月間
2012.10.06 5回目の秋
2012.08.20 いい夏になりました
2012.08.15 ムセヒのハウス
2012.06.29 真夏のお知らせ
2012.05.06 月と鹿と
2012.02.23 Facebook
2012.02.07 発根
2012.01.05 新年のご挨拶
2011.12.20 大豆の販売開始
2011.09.12 この夏のご報告
2011.07.04 オーガニックメロン
2011.05.04 マイナーチェンジ
2011.03.19 始まっています
2011.03.05 価格の改定とスイカ
2011.01.05 謹賀新年
2010.12.05 大いなる豆
2010.10.09 豆刈り
2010.08.31 メロンの種
2010.08.13 真夏のおわり
2010.06.23 有機JAS
2010.03.26 嵐のあと
2009.11.20 鳥沼の家改修工事
2009.10.26 END OF THE LIME
2009.08.17 来シーズンに向けて
2009.08.06 スイカ終了
2009.07.08 パンフレット
2009.05.31 新天地
2009.05.20 梨の花
2009.04.30 DS御礼
2009.04.27 眩しい朝
2009.04.25 ファルコン1号機
2009.04.10 福寿草
2009.03.21 HPリニューアル