最後のハウス

2014.08.17

この写真は今シーズンの収穫最終日8/12の朝の最後のメロンです。

8番目の最後のハウスで品種は「北かれん」、少し小さめでしたが順調に育ちました。小さいのは品種の性格でもあり、また肥料分が少ないのと、交配後の気温〜室温の影響もあると回想しております。このハウスは去年の記事（実験ハウス）の圃場番号D-１の隣D-２。同じ管理をずっとやってきたハウスです。（栽培履歴）

ウエダオーチャードのメロンは正直言いいますとサイズと品質が完全に揃う時期は、平均して7月中旬〜下旬頃だと感じてます。
7月初めは初期の寒さの影響で少し小さめです。8月に入るとどうしても天候の影響で品質がやや低下します。本州の梅雨明けと同時に北海道が高湿度になって、メロンの好む環境ではなくなってくるからです。病気（ウドンコ）も出やすくなるし、害虫（アブラムシ）が活発になったりします。それを懸念して実験してきたハウスなのです。そしてその結果は？

・メロン　　高温高湿にさらされるため収穫時〜運送〜食べ頃まで日数が2〜3日ほど縮まりまして、その旨ご案内を書き換えました。多少柔らかめだったかと思いますが、いい反応を戴いてます。糖度はやはり7月のメロンより落ちましたが15度はキープしていたと思います。

・病気　　心配していたウドンコ病が出ませんでした。根元から下葉の枯れもなく、写真を見て解るように最後までいい色でよく伸び、育ってくれました。これは全ハウス共通です。

・害虫　　最大の懸念アブラムシ、正直このハウスでは見られませんでした。防虫網をしてますが、入り口やその他隙間もあり、毎年確実に侵入してくるのですが、、。年々減って来ているのは実感できてますが、まったく気にもならなかったとはびっくりでした。2棟前A-2の入り口付近のキングメルティには着きました。
ハダニは7月8日に農薬を使用してからは出ていません。葉の色も吸引されて黄緑に落ちていたのですが7月中頃から復活しました。


これからもこの2棟は実験を続けます。特別な農法、栽培技術などではなく、メロンと病害虫をしっかり観察して自分で判断してゆきたいと思っています。